新型特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームには、大きく分けて2つのタイプがあります。定員4人以下の多床室と個室がある「従来型特別養護老人ホーム」と、全室個室で施設の内部をいくつかに分けてユニットケア(定員10人)を行う「新型(ユニット型)特別養護老人ホーム」です。ここでは特別養護老人ホームの中でも新型(ユニット型)と呼ばれている施設についてご説明します。

 

新型(ユニット型)の特別養護老人ホームは、福祉の先進国といわれるスウェーデンの介護ケアスタイルを取り入れています。居室は全室個室というのが従来型特の別養護老人ホームと大きく違う点です。

 

さらに施設内部をいくつかに分け、10人以下を1ユニットとし、ひとつの生活単位としてケアを行います。厚生労働省は新型(ユニット型)を推進していて、2001年以降に新設された施設の設置基準には、個室であること条件に入っています。

 

個室は、入居者のプライバシーが守られ、自宅にいるのと近い環境の中ですごせるというメリットがあります。食事や入浴などの介助はユニットごとに行われるので、それぞれの入居者のニーズに合ったケアを行いやすくなります。

 

指定基準では、個室の床面積は13.2平方メートル以上であること(従来型の居室を改修した場合は10.65平方メートル以上。

 

2人部屋の場合は21.3平方メートル以上)、ユニットごとの共同生活室があること(床面積は2平方メートルにユニットの入居定員を掛けたもの以上)、トイレと洗面室は居室ごと、または共同生活室ごとに設置すること、廊下は1.5メートル以上の幅があること(中廊下は1.8メートル以上)、と決められています。

 

また、施設内には共同生活室や浴室、医務室、調理室、洗濯室、汚物処理室、介護材料室、事務室などがあります。現状では多床室とユニット型の両方がある施設もありますが、厚生労働省の法改正で、2011年からはこういった施設は新設出来なくなりました。

 

新型の特別養護老人ホームは全室個室なので、入居者のプライバシーを確保出来るというのが大きなメリットです。また、10人以下という少人数のユニットごとに生活を送るため、アット―ホームな雰囲気の中ですごすことが出来ます。また入居者一人一人に合わせた介護がしやすくなるというメリットもあります。その他にも、感染症などのリスクが減るという安全面でのメリットも大きいでしょう。

 

その一方で、個室のため従来型よりも費用がかかり、入居者の金銭的な負担が増えてしまうというのは避けられません。また、入居者間でトラブルがあった場合には住み替えの必用が出てくるなどのデメリットもあります。

 

同じ特別養護老人ホームでも、従来型と新型(ユニット型)にはそれぞれ特徴があり、メリット、デメリットがあります。入居される方が施設でどのような生活を送りたいのか、優先したい部分はどういったことなのかを良く考えた上で、どちらが合っているのかを見極めることが大切だと思います。