要介護度について 要介護1〜5の簡単な説明

介護サービスを利用するには、「要介護認定」が必要になります。65歳になると市町村から介護保険証が交付されますが、これを持っているだけでは介護サービスを受けることは出来ないのです。要介護認定の申請は、介護の必要な方がお住まいの市町村の窓口で行います。

 

本人または家族が行うか、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所に代行をお願いすることも出来ます。申請をすると調査員が自宅に来て、介護を必要とされている方の状況を調査します。そして、かかりつけ医による意見書も参考にしながら、専門家による審査が行われて要介護度を認定します。

 

要介護度によって、受けられる介護サービスの内容は異なってきます。認定結果に満足できない場合は、市町村の窓口に確認を取ることが出来ます。それでも納得出来なければ、各都道府県の介護保険審査会に不服申し立てをすることが出来ます。

 

要介護度には軽い方から、要支援1・2、要介護1〜5がありますが、ここでは要介護1〜5について説明します。

 

@要介護1
部分的に介護が必要です。排泄、食事、入浴はほとんど一人で出来ます。しかし、立ち上がる時や歩くときに不安定になるので、支えが必要になります。また、自分一人で身だしなみを整えたり、部屋を掃除することが十分に出来ないため、人の助けが必要な状態です。その他にも、行動に問題があったり、理解力が落ちてくるといった傾向がみられます。

 

A要介護2
軽度の介護が必要です。排泄や食事、入浴に介助が必要です。また、立ち上がる時や歩行が不安定で、何らかの支えが必要です。身だしなみや掃除など、身の周りのことにも、介助・見守りが必要な状態です。問題行動や理解力が下がっている状態が見受けられることがあります。

 

B要介護3
中程度の介護が必要になる状態です。排泄や食事、入浴などが一人では出来ません。立ち上がることや歩行も自力では困難です。身だしなみや掃除など身の周りのことも自分一人では出来ないので、日常生活に全面的な介護が必要です。問題行動があり、理解力の低下も見受けられます。

 

C要介護4
重度の介護が必要な状態です。日常生活能力が著しく低下し、全面的に介護がなければ日常生活はほぼ難しい状態です。尿意や便意がなくなり、排泄がほとんど出来ません。問題行動も多く、全般的に理解力が低下しています。

 

D要介護5
最重度の介護が必要とする状態です。全面的な介護がないと、日常生活は送れない状態といえます。排泄や食事はほとんど出来ません。多くの問題行動や、全般的な理解力の低下があり、意思の疎通が困難です。

 

要介護度によって特養入所の優先度は変わる?

特別養護老人ホームに入所出来るのは、基本的には要介護3以上の方です。平成27年4月に介護保険制度が改定され、そのようになりました。入所を希望している要介護度が高い方が、優先的に入所できるようにするためです。

 

特別養護老人ホーム入所の優先度を決める際、要介護度は重要な要素となります。実際に入所待ちをしている間に要介護度が高くなった方が、入所待ちの順番が早くなるということはよくあることです。逆に、要介護度が下がれば入所待ちの順番も下がってしまうのが通常です。

 

もちろん、要介護度だけで優先度を決めるわけではなく、介護する側の状況なども加味しながら順番が決められます。また、要介護度が1や2の方でも、やむを得ない事情がある場合は入所することが出来ます。自宅での日常生活を送るのが困難な状態の方や、虐待が疑われるケースなどです。

 

特別養護老人ホーム入所の優先度については、要介護度が高く、特別養護老人ホーム入所の必要性が高い方から入所できるようにというのが基本になっています。とはいっても、実際には要介護度の高い方から入所を許可していくと重度の方ばかりが集中してしまい、働いている職員の負担も大きくなってしまいます。ですので、その辺はバランスをとりながら・・・というのが実情のようです。