管理栄養士としベル養護老人ホームで働いて感じた事

私は2年ほど管理栄養士として老人ホームに勤めていいました。特別養護老人ホームとケアハウスが併設されている施設でした。特別養護老人ホームといえば、入居者の経済的な負担が最も少なくて済む人気の施設ですよね。亡くなったり、入院したりと人が入れ替わると、2日後にはすぐに新しい人が入ってきました。

 

そんな中、ご家族に伝えたいことがあります。食事は入居者にとってはとても楽しいもので、唯一の楽しみにしている方もたくさんいらっしゃいます。1カ月3000円で毎日提供しているおやつも、1回500円で参加できる行事食の食事も、施設側は赤字を覚悟で入居者様に楽しんでいただきたく、開催しています。

 

価格も定額なので、9割以上のご家族に理解していただき、たくさんの方に楽しんでいただいていましたが、中には月3500円を渋るご家族のために、参加できない入居者様のいるのです。そんなとき、一人だけ参加できない方はおやつのときに飲み物しか食べれません。みんなが夏祭りの行事に参加していても、その方は一人だけいつものご飯を食べることになるのです。

 

そんな姿は職員としてもつらく、どうしようもないもどかしさがありました。ご本人もとてもさみし気でした。ご家族が1回だけ飲み会を我慢すれば、美容院を2カ月に1回にすれば…参加できるのです。入居者にとって食事は何よりもの楽しみなので、イベントや行事には積極的に参加できるように協力してあげてください。

 

特養栄養士として勤務した経験

私は数年前まで特別養護老人ホームにて栄養士として働いておりました。正職員としてやく5年勤務した特養の感想を食の事を中心に述べます。施設では1日三回、朝、昼、夕の食事に3時のおやつが付きます。朝食はパン食を主食としお惣菜1品に牛乳とフルーツ(主に缶詰め)、昼、夕は基本一汁三菜で昼か夜どちらかに汁がつきます。

 

丼物と麺類は1週間に1品あります、また月に一度誕生日会の日はお重など豪華な内容になります。その他クリスマスや夕涼み、新年、敬老の日なども同じく特別メニューの提供になります。調理や盛り付けは給食会社に委託しており正直なところ野菜や肉に至るまで冷凍の外国産が多くコスト管理上とはいえ一般家庭の物よりも低品質に思います。

 

ただ食事形態など刻み食からペーストまで細かく対応し、魚禁や肉禁などある程度嗜好にも対応していました。月に数回ボランテイアの方々を招いて施設にある喫茶ルームにてコーヒーなど召し上がっていただいたりしていたのも好評で、皆さんの楽しみだったようです。

 

施設において特に楽しみや外出の自由が制限されているので食べる事を提供するという事、又「食」自体が大変大きな意味があるのだと勤めてみて思いました。

 

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