介護施設の環境改善を願っています

私は特別養護老人ホームで勤務経験がある介護福祉士です。特別養護老人ホームとは、何らかの理由で在宅生活を続けられなくなった、要介護認定を得た方々が入居している訳ですが…、

 

もしも自分の両親が要介護状態になったら、特別養護老人ホームに入居させたいか?私の答えは「NO!」です。可能な限り資源を活用し、在宅ケアを続けてあげたいのが本音です。

 

なぜそう考えるのか。中には、「個別ケアが行き届いている!ここなら安心して余生を過ごしてもらえそうだ!」と思えるような施設もあることでしょう。しかしそのような施設は、年間何百万という費用を支払える、高所得者が入居する有料老人ホームぐらいではないでしょうか。

 

残念ながら多くの施設では、入居者の人権を侵害するような介護が当たり前なのです。虐待とは身体的虐待に限らず、言葉、心理的虐待も含まれます。私が働いて実感したことは、「虐待する人、明日は我が身」です。この言葉は福祉に関わる人間であれば誰もが否定できないことでしょう。

 

なぜ、虐待が無くならないのか。労働環境の劣悪さが最大の原因に他なりません。長時間労働に、いつ事故を起こしてもおかしくない緊張状態、体調不良、将来性の見込めない収入。言い出したらきりがありません。

 

それと同時に、福祉は奉仕(サービス残業当たり前)だという暗黙の了解がこの業界にはびこっているように思えてなりません。その結果、職員はゆとりを無くし、追い込まれ、虐待すれすれの介護を行ってしまうのです。

 

私は、この国の政治を行う人々が必ず研修機関として特別養護老人ホームで働くことを推奨したいです。現場で働く人間と同じ立場になって初めて、介護保険制度などの政が行えると考えるからです。この国の福祉が豊かになるように、特に終の棲家となる特別養護老人ホームでの生活が豊かになるように、環境改善が図られていくことを願ってやみません。

 

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